視床下部
「視床下部」は、脊髄につづく脳幹の一部である複雑な形をした親指の先ほどの小さな脳です。
「視床下部」の仕事
「視床下部」は「会社の社長」という表現しましたが、
ホルモン分泌に関してはほんとうにそんな感じなのです。
現場のことはわからないけど、情報はあつまる社長(視床下部)は、このままでは会社(体)があぶないぞ、とおもうと、ちかくにいる側近(脳下垂体)にメール(伝達ホルモン)でちょちょっと
「あのホルモンをだしたほうがいいんじゃないの?担当者(ホルモン分泌器官)にいっといて」
「ホルモンだしすぎだよ!注意しといて」
なんてことをいってみたりするのです...。
あなたの会社の社長は「視床下部」そっくりではないですか?
とにかく、視床下部は会社の社長ですから(笑)、管理する仕事はたくさんあって
いろんなところにさまざまな指示を出す必要があります。
場合によっては、メール(ホルモン)じゃなくて、電話(神経)をつかって連絡します。
たとえば、「自律神経」。
心臓や胃腸をうごかしたり、血圧や体温を調節するといったような、無意識のうちに体の機能をコントロールするのが「自律神経」です。
そして、この自律神経を管理するのも「視床下部」なのです。
社内で社員が気持ちよくはたらける環境をつくり、
それによって会社全体の業績をアップしたり維持する社長のように、
視床下部もがんばっています。
つねに体のおかれた状況、体内の様子に気をくばり、
体の各器官がその機能を正常にはたらかせることができる環境をつくり、
健康を維持しているのです。(いつもありがとう!)
具体的に、視床下部が管理しているのはこの3つです。
このように視床下部は、「ホルモン」と「神経」どちらも操ってしまうところがそこいらの脳とは違うところです。
そして、同時に、
重要な機能を同じ場所で管理しているということで、大人の肌がニキビのできやすい状況におちいることもあるのです!
視床下部と「ホルモン調節機能」
視床下部は、血中のホルモン濃度をいつもチェックして把握しています。
視床下部はいわゆる「司令塔」で、会社でいうと社長みたいなものです。
社長は現場ではたらいているわけではないので、直接、現場の社員に仕事を指示することはありません。
ふらりと見回りにきては、気づいたことを近くにいる部長クラスの「脳下垂体」に
「男性ホルモンを分泌したほうがいいんじゃないの?」
と指示をだします。
「視床下部」から指示をうけた「脳下垂体」は、
副腎など男性ホルモンを分泌する器官に
「男性ホルモンを分泌しといてよ」と指令をだします。
そして、その指令を副腎などの男性ホルモンを分泌する器官が無事にうけとることができたら、やっと男性ホルモンが分泌される、という流れです。
ちなみに、この「視床下部」→「脳下垂体」→「男性ホルモン分泌器官」の間の指令はすべて「ホルモン」をつかって伝達しています。
ホルモンでの情報伝達は、血管やリンパ管をとおっているので、遅延がおこることもあります。
しかも、プロセスは3段階。
社長、いえ、視床下部から指令をだしてホルモンを分泌するまで、なかなか大変なイメージはつたわりましたか?
視床下部は、そのときおかれた体の状況によって、大人のニキビに関係するとされる男性ホルモンやエストロゲン、黄体ホルモンを分泌したり、分泌を減らしたりする指令を脳下垂体に出して、ホルモンバランスを最適な状態に調整しているのです。
ところが、体にとって「有事」が発生すると、
視床下部は、いつもの「最適な状態」では体をまもれない!と判断して、
「有事のホルモンバランス」にもっていこうと動き出します。
日常的におきる「有事」のひとつとして「ストレス」があります。
通常、視床下部は、体がストレスにたえられるようにホルモンを調節します。
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